Laxus、OLが夢中になるブランドバッグ定額レンタル
2017年01月04日
月額6800円でエルメスやヴィトンを...
「日常持つブランドバッグも、バリエーションを揃え、お洒落を楽しみたい」。そんな女性の願望を満たすサービスが人気を集めている。
エス(広島県広島市)が運営する、ブランドバッグのレンタルサービスアプリ「ラクサス」。2015年のスタート以来20万DL、有料会員は現在8000人を超えた。
来年には、米国での展開も予定するラクサス。OLや主婦を中心にニーズが高まっている
ラクサスは、月額6800円でエルメスや、ヴィトンなど1万2000種類のブランドバッグを、貸し出すサービス。従来のレンタルに多かった、晴れの日用ではなく、通勤やデートなど日常で使うことをコンセプトにする。
ブランドバッグは高価でいくつも買えないため、黒茶系の無難な物をチョイスしがちだ。そのため、「黄色や赤など華美な物も冒険し、コーディネートを楽しむという日常使いのニーズがあると感じたんです」と児玉昇司社長代表は話す。
月額料金6800円で月1回まで交換が可能。それ以上の交換は、1回あたり1000円追加する。
会員登録簡略化でストレス軽減
運営するエスは、もともと教材やコスメなどの通販の企業だった。そこで培ったノウハウや物流システムを活かし、ラクサスを成功に導いている。
例えば、会員登録。住所などの打ち込みがストレスで、ドロップアウトする確率が高いことに着目。そこで同社は独自システムを開発した。アプリ内でカメラを立ち上げ免許証などを撮影すると、そこから住所や名前を抽出できるようにしたのだ。
「こういったシステムや料金体系をシンプルに、ストレスフリーにすることが大切です」
ICチップですり替え防止
1万種類以上のバッグは、本社のある広島県のバックヤードで管理する。なかには数百万円する高額な物もあるため、管理の仕組み作りが肝心だったと言う。
例えば、ICチップ。レンタルアイテムすべてに、2〜3ミリ以下のチップを埋め込んでおり、専用のリーダーで読み込み、返却アイテムのすり替えを防ぐ。「決して安くはない物なので、リスク管理は徹底します」
また返却されるたびに、1点1点メンテナンスを徹底する。アイテムそれぞれに専用のカルテがあり、「医療カルテのように、キズの場所や大きさなど詳しく記録するようにしています」。これでアイテムの管理だけでなく、ユーザーの質も把握していると言う。
「例えばこの人が使うとタバコのにおいがついているや、いつも荒っぽく扱っているな、といった具合です」
悪質な場合は措置を取る。「そのユーザーのマイページからは、閲覧できるアイテムを限定したり対応しています」
ストレスフリーな機能が魅力
会員登録時にストレスになる、個人情報の入力を簡単にした。また「コーディネイト提案」や「おすすめバッグ診断」など、ユーザーが使いやすく、楽しめるコンテンツも用意する
406号(2016/12/25発行)20面