チケット売買講座(12) 株主優待券(JR)
今回は以前に紹介しました航空株主優待券同様、交通系で利幅の取れる株主優待割引券(以下:株優)をご紹介したいと思います。交通株優で航空系の次に強いのはJR系、私鉄系です。今回はJR系にスポットライトを当ててみます。JRグループは全国にありますが株優を発行しているのは現在下記の3社です。(※表示駅は新幹線駅)
・JR東日本(東京~新青森)
・JR東海(東京~新大阪)
・JR西日本(新大阪~博多)
ただし、JR九州が上場して株主優待制度が出来たため、今年の5月より株優が発行されるのは4社の予定となっています。ちなみにJR北海道とJR四国は非上場なので株主優待制度はありません。では、このJR株優は使用する事でどのようなメリットがあるのでしょうか。下記にまとめてみました。
〈JR株主優待割引券〉
◆簡単に言うと新幹線の割引券。新幹線を使用しない路線へも使用できるが、その場合株優を配当でもらっている株主とは違い、金券ショップやリサイクル店などで株優を購入しているユーザーからすれば定価が安い区間に使用するとかえって割高になる可能性がある。各社とも片道の乗車券運賃、特急券、グリーン券などからそれぞれ割引されるが企業によって割引率、使用可能枚数がさまざま。
◆使用期限や発行時期は各社統一で5月中に送付され、毎年6月1日から次年の5月31日までが使用期限になる。
マルトクチケット
芳村隆夫 事業部長
<プロフィール>
富岡開発㈱が運営する金券ショップ。6年前に㈱甲南チケットから東京4店舗を事業譲渡後、2015年3月に屋号変更を行う。現在FC含め9店舗(東京・静岡)。
410号(2017/02/25発行)5面