第55回 iPhone7の技術進化 ビジネスモデルの転換
9月16日にiPhone新シリーズが発売されました。今回のコラムではiPhoneシリーズの技術進化の歴史を見ることにします。
●まず発売されたモデルの発売年月日とキャリアを確認してみましょう(表1)
初代iPhoneの3G発売からもう8年経つのですね。現在はMVNOがSIMロック解除をしなくても利用できるドコモのiPhoneを欲しているため、高値で買取られるドコモとそれ以外のキャリアとで買取相場に差が出てきています。また6と6plusが発売してから2年経つ頃なので、買取商品の主力が5Sから6以降へ移行するでしょう。
MVNO需要でiPhone買取相場に差 SIMロック解除不要のドコモに高値
●次にカメラの画素数の推移を確認しましょう(グラフ1)
メインカメラ(背面カメラ) のスペックは1200万画素で頭打ちになっています。グラフから推測すると、次の8あたりでワンランク上の画素数が出るような感じがします。昔のガラケーは30万画素とかだったので、それを考えればすごい進化ですよね。なお、新モデル7と7Plusではダブルカメラ(カメラが2つ) 付いています。画素数が変わらずともカメラが2つになることによって、よりフォーカスしやすく、よりコントラストがついた写真が撮影できるようになっています。
●液晶サイズはどうでしょうか(グラフ2)
6発売以降は、4.7インチとplusの5.5と2つのニーズに答えるようなラインナップを揃えています。手のひらサイズということを考えると、インチ数の増加はほぼなさそうな感じを受けます。ただ、液晶を折り曲げたりできる有機ELディスプレイが採用されれば可能性はあります。
iPhoneは、私たちのライフスタイルにイノベーションを興したと言われます。これまでたくさんの新機能が追加されてきました。今機種においては電子マネー「felica」対応だと思います。次モデル以降はどんなスペックや機能が搭載されるのか、今から楽しみです。
株式会社アワーズ
粟津 浜一 代表取締役
<Profile>
1979年12月岐阜県生まれ。2004年筑波大学大学院修士課程修了。ブラザー工業株式会社を経て、2009年株式会社アワーズを設立、社長に就任。中古携帯市場動向セミナーを数回開催。これまでに500以上店舗に中古携帯事業を展開、コンサルを行っている。
401号(2016/10/10発行)8面