記者メモ リコー「ロングリユース」の時代

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記者メモ リコー「ロングリユース」の時代

2017年06月30日

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持ち続ける消費者にサポート・修理を提供

ロングユースを前提に、ビジネスモデルを考える必要があるかもしれない。環境省が主催する循環型社会形成に関する審議会で、複写機のリコーが発表した内容が印象的だった。同社は、持続可能な社会実現を目指して、1994年から「コメットサークル」というコンセプトを打ち出している。その中で最も重視しているのが、先の「ロングユース」だ。ひとつの製品をユーザーが長く使い続ける。リコーはそのサポートを行うというあり方を最優先している。つくり手が寿命の長い製品を生産することは、リユース市場において後押しになる。だが使用期間が長期化するという見方をすれば、中古での売却が鈍るという受け取り方もできる。

リコーの例は複合機のため、個人に直ちに当てはめられるものではないだろう。だが、所有者が製品を長期的に持ち続けるのだとすれば、その間をサポートする修理やメンテナンス、リメイクなどのメニューを検討してもいいのかもしれないと改めて思った。

418号(2017/06/25発行)5面

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