#KIMONO、 W@nder Fabric、中古着物をキャップに
2017年08月16日
リサイクル着物をファッショナブルに世界に発信するブランドがある。2016年2月に立ち上がったワンダーファブリック(埼玉県)は、リサイクル着物を使ったキャップを販売する。発売直後から外国人にSNSでシェアされ、大きな話題を呼んだと言う。
ファッション性の高いキャップ
業者から仕入れたリサイクル着物を選別し、クリーニング、解体し生産する。たくさんの着物の中からキャップにしたら映える物をチョイスしている。「黒やピンクの色で、和の柄のものが人気です」(今井俊之氏)。着物1着に当たり、10個ほどのキャップができる。着物の他に、帯でつくるタイプもあり「ゴールドなど華美な色味が外国の方にウケています」
価格はひとつ1万円前後と決して安くないが、着物に馴染みのない外国人や、日本の若者も含め世界中にファンがいる。アメリカやフランス、タイ、シンガポールなど。
「海外の方も日本の若者も、着物とキャップのコラボにすごく驚いてくれる。感動した、刺激を受けたなんて言われます」。
販路のメインは自社オンラインショップ。アメリカの高級セレクトショップにも卸している。
「着物の柄は花や葉など自然の物がテーマ。現代の価値観では生まれない、当時の人のアイデンティティーが閉じこめられた物を若者や、子どもたちに引き継いでいきたい」。
ワンダーファブリック デザイナー 今井俊之氏
421号(2017/08/10発行)5面