フランス発の老舗子供服ブランド「プチバトー」(運営:プチバトージャパン、東京都渋谷区)が、国内でリユース業を手掛け、リピーターを生んでいる。10店舗で買取り・回収を行い、買取りした品は吉祥寺店で常設販売を実施。思い入れのあるサイズアウトした服を預けたユーザーが、子供の成長に合わせ改めて商品を購入するなど、循環につながる仕組みを構築している。
10店で8200点集める
吉祥寺店の2階に、リユース品専用売り場がある。1階・地下1階の利用者にも同売り場を案内している
プチバトーは、1893年にフランスで誕生し131年の歴史がある。子供服やアンダーウェアが知られているが、Tシャツ、レディースやメンズなども扱う。日本では、百貨店を中心に直営で30店舗を構える。
製品の80%以上は自社工場で製造している。快適性や耐久性のある商品特性を生かすことで、リユースの見込みがあると捉えた。フランスでは2021年から回収を行う。日本では2022年11月から買取り・回収サービス「プチバトン(#PETITBATON)」を開始し、同時期に吉祥寺店でリユース品の販売を始めた。
「2021年にブランドスローガンを一新してサステナブルを強化し、販売した後の責任も取ろうとなりました。またCtoCのプラットフォームの利用状況を聞くと『売主のことがわからないから抵抗がある』との声があり、ブランド側が商品を見てから販売すれば安心していただけると思いました」と大竹彩乃コミュニケーションズマネージャーは話す。
第595号(2024/11/10発行)15面