ユニオンテック、建設業界向けネットフリマ 余り資材など現金化
2017年08月31日
企業や職人の他に一般ユーザーの利用も
建設会社のユニオンテック(東京都新宿区)が、建設業界専門のフリマサービス「ビルドモール」を7月3日にスタートした。
建設業界に特化したフリマサービスの「ビルドモール」
余った資材や什器、工具などを売買できる。出品の手数料は無料で、成約した時だけ有料会員は8%、無料会員は10%が発生する。
当面月間1000万円の流通額を目指し、1年後には10億円の流通を目指す。
出品利用者は、建設業界に従事する企業や職人。購入者も同様だが、加えてDIYを行う一般ユーザーの利用も見込む。
建設事業者は、資材などを余分に発注し、不足発生のリスクに備えるもの。だが、余り材は最終的に廃棄するため、余分の仕入コストと廃棄コストがかかるという弊害がある。売買のプラットフォームをつくることで、それを解消する。
ビルドモールは同社が昨年3月に立ち上げた新規事業「チームサスティナ」の中のサービスの一つ。サスティナは「次世代型の建設産業の組合」(大川祐介社長)をイメージしており、業界の課題解決のために必要なサービスを多数提供する。東京・大阪を中心に4320社が登録し、会員約3万8000人を擁する。
「業界の継続的な成長を目指し、ボトムアップを図る」(大川社長)ためにサスティナを立ち上げた。将来的には事業の柱に育てる方針だ。
ユニオンテックの2017年5月期の売上高は約20億円。
ユニオンテック 大川祐介社長
422号(2017/08/25発行)5面