スマホ修理を保険でカバー
スマホやタブレットをはじめとしたモバイル機器周辺で、面白いサービスがある。昨年5月に誕生したモバイル保険は、モバイル機器の修理費用を保証するサービス。
キャッシュレスリペアでは「モバイル保険証」を提示するだけで、現金なしで修理してもらえる
スマホなどの端末価格が年々上がり、高まっているのが修理ニーズ。多少の不具合なら新品に買い換えるより、修理して使いたいという声が増えているようだ。そこに着目したのがさくら少額短期保険(東京都豊島区)。
昨年5月にリリースした『モバイル保険』は、モバイル機器の修理代を月々700円で保証するサービスだ。カバー範囲は1年で10万円以内、スマホやタブレットなどWi-Fi、ブルートゥースに接続する機器全てが対象。
特徴は物ではなく、人に付随した保険であること。モバイル保険では1人あたり、主機器1台と副機器2台の計3台を登録できる。機種変更をしても引き続き補償契約は続く仕組みだ。
「現代では1人あたり3台以上モバイル機器を持っており、今後5〜6台まで増えるというデータもあります。そのため1台1台に保険契約するというのは、現実的ではない。より現代ニーズに沿うように、このような画期的な思考を取り入れました」(小松義彦社長)
ユーザーは修理後、書類などを提出するとキャッシュバックされる仕組み。契約数は現在およそ3万件以上、年内に10万件をこえる見通しで好調だ。
「端末価格は上がっている中で、手持ちの端末を大切に長く使いたいといったニーズが増えている。MVNOや中古など、モバイル機器も様々な選択肢が増えてきた。その中でも故障時のリスクをカバーできる保険が必要です」
年内には契約数が10万件をこえる予定のモバイル保険
現金ナシで修理も可能
小松社長は、「モバイル機器の健康保険もつくりたい」と話す。その世界観に近づく新たな仕組みが、6月に始まった『キャッスレスリペア』だ。提携修理店(=リペアパートナー)店舗であれば、直接現金を支払うことなく修理可能なのだ。
422号(2017/08/25発行)11面