紫式部 ネット古書店が初催事、21店が参加
2018年10月27日
ネット古書店が初催事
21店が参加、若年層を開拓
古書の検索と通販サイト「スーパー源氏」を運営し、古書店の販売支援を行う紫式部(神奈川県横浜市)がリアル販売を強化中だ。9月5日~10月3日には、般向けに「国分寺大古書市」を開催。サイトの登録店ら21店が集い、合計約460万円を売り上げた。
スーパー源氏には現在約300の古書店が登録している。登録店の中には、店舗を持たずにネットでのみ販売を行う業者も存在。「ネット以外の新たな売り場を求めているという意見」(河野真社長)を受け、ショッピングモール「ミーツ国分寺」を会場とし、初めて催事形式でのリアル販売を実現させた。
▲河野真社長
「想定以上に20~30代の来客が多く、全体約3割を占めた。初開催にしては若年層へのアプローチに成功。今後も定期的に古書市を開催していく」(河野社長)ネット購入の高まりと、大手ECモールの成長により成長により「古書店の数は減ってきている」と話す河野社長。
それでも、「実際に本を手に取り、漁る楽しさ、文化を復興したい」との思いで、サイト運営の他、現在は三省堂書店と提携し、東京と千葉にある4店の三省堂書店で、スーパー源氏の常設売場も設けている。三省堂書店カルチャーステーション千葉店では、12月に「アイドル古書フェア」、来年には「鉄道+アイドル古書市」「昭和コミック市」を開催予定。サイト登録店以外の出店も募り、今後もリアルの販売機会を拡大し古書店の支援活動の幅を広げていく。
第450号(2018/010/25発行)3面