AACD、「宣誓マーク」年内開始
2019年05月02日
姉川 博事務局長代理
「宣誓マーク」年内開始
基準満たした非会員に付与
ブランド偽造品の排除活動を行う日本流通自主管理協会(AACD・東京都千代田区)は事業者間のネットワーク拡大を目指す「宣誓マーク事業」を年内に開始する。AACD会員外で、一定の基準を満たした事業者を対象に「宣誓マーク」を付与する。店頭やECプラットフォーム上に標示することで、適正な事業者だとアピールする一助にする。会員外企業との連携を強めることで、多様化する偽造品・不正品の排除や情報収集に役立てる。宣誓マーク会員にはAACDのノウハウを一部提供する。
カスタマー対応やECにおける商品の表示方法の指導、トラブル時の真贋判定といったフォロー体制を設ける。取引事故に備えた保険の導入も検討を進める。狙いは偽造品や不正品をキャッチする情報網の拡大にある。各種ECサイトなどプラットフォーム上で売り手となる事業者の信ぴょう性を見える化することによる、市場の健全化も見越す。運営はAACDの基準に則って立ち上げる新法人で行なっていく見通しだ。
第462号(2019/04/25発行)7面