【次なる一手は】ジュエリーアセットマネジャーズ、「資産管理」から「ファッション」に

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【次なる一手は】ジュエリーアセットマネジャーズ、「資産管理」から「ファッション」に

2019年08月20日

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2018年12月、新社長に木野瀬裕太氏が就任
運営する「アイデクト」を資産管理からファッションジュエリーへ
オンライン管理サービスで、マイページ内の買取を強化

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アイデクトの屋号で、ジュエリーの買取販売やリフォーム専門店を手掛けるジュエリーアセットマネジャーズ(東京都中央区)。昨年12月、新社長に木野瀬祐太氏が就任し、店舗展開において新たな舵取りを試みている。「資産管理」の色濃かったアイデクトを、「ファッションとしてのジュエリー」を訴求できる店舗にイメージを塗りかえ、若年層の取込みを強化している。

8-1.jpg▲アイデクト玉川高島屋S・C店

「資産管理」から「ファッション」に 
若者にもリーチ、年間3店増やす

同社は現在、アイデクトを関東と大阪に19店展開。ジュエリーの鑑定、買取り、販売、リフォームをトータルサポートできる専門店として、存在感を高めてきた。

「当社全体で月間に接客するお客様の数は、延べ4,000人。うち3,000人が、リピーターによって成り立っています」(木野瀬社長)

同社の客層は40代後半〜70代女性がメイン。社名にも込めた「資産管理」のサービスを前面に押し出していたため、これまでの出店フォーマットは、高島屋などに代表される百貨店での店構えがほとんど。"サービス"フロアに内接する保険会社や証券会社の窓口店舗や、服や靴のリフォーム店と一緒に軒を連ねることが常だった。

同社は来期以降、年間3店ペースで出店を計画。今後は、百貨店やショッピングセンターの"ファッション"フロアに展開できるよう、商業施設側との商談を進めている。つまりはアイデクトを、他のアパレルやブランドショップと肩を並ばせていく戦略だ。

ジュエリーをファッションの1つとして打ち出すことで、シーズンに合わせた商品訴求も行う。

「例えば夏には青の色石、冬には白の色石を使ったジュエリーというように、季節ごとに異なる商品ラインナップを確立していければ、施設側が打ち出す季節のイベントに合わせた集客戦略に、一緒に乗ることができる」(同社長)

マイページ内で買取のオファーなど拡充視野

今後の強化事項は若年層へのリーチだけかというと、そうではない。同社はこれまで既存顧客に提供してきた、自宅に眠る手持ちのジュエリーをオンライン管理できる「マイジュエリーボックス」のサービスで、9月にリニューアルを行う予定だ。

8-2.png▲マイジュエリーボックス

同サービスの利用者は現在約14万人。延べ33万個強のジュエリーが登録されている。価格帯やテイスト、保証期間を一覧できるマイページの機能が中心だったが、これに買取りやリフォームのオファーといった新機能の搭載も、段階的に投じていく考えだ。

「これまで当社にとってデータ取得の目的が強かったこのサービスを、お客様にとってオープンで使いやすくしていきます。またデイリーでログインする動機付けとなるしかけも考えています」(同社長)

店頭接客でマイジュエリーボックスへの登録案内をし、会員を増やしていく。

第469号(2019/08/10発行)12面

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