KUROFUNE&PARTNERS、「世界初で画期的」グラム数がそのまま査定額に
2019年12月12日
出張買取や出張質店などを運営するKUROFUNE&PARTNERS(千葉県千葉市)は、11月11日に腕時計買取店「グラムウォッチ」を豊島区・椎名町に開店。1グラム1円というシンプルな査定額で、「腕時計ならどんなモノでも買取を行う」(栗原修社長)。
椎名町の買取店外観
「日本の腕時計市場は8000億円規模もある。SEIKO、CITIZEN、CASIOといった国産ブランドがあり、腕時計が動かなくなっても大半は捨てずに家の片隅に放置されている。これはものすごい可能性を秘めている」と栗原氏は自信を見せる。
査定は一般的な時計買取店と異なり、秤に載せて表示されたグラム数がそのまま査定額になる仕組みだ。真贋も行わない。「数値化して誰でも買取出来るシステムを作ったのが世界初で画期的」(同氏)。出張買取を行う中で、家庭内の時計が予想外に多いことが事業のキッカケだ。
取材時点では開店から3週間程度だったが、既にオメガ等の希少な時計を買取。既存事業を合わせると腕時計の在庫は1000本を越えており、20年から展開するアンティークウォッチ専門店にて販売を予定する。また、その他の販路も既に確保。部品取りとして活用するほか、「一般的には価値のないジャンク時計でもしっかり儲けを出す販路がある」と栗原氏は話す。まずは店舗近隣でポスティングを実施し、買取店の周知拡大を目指す予定だ。ポスティングは紙で行わず、同社特製の巾着袋を配布。『どんな腕時計でも1グラム1円で、買い取ります』の文言を入れた。今後もユニークな方法で規模拡大を目指しており、グラムウォッチ専用車での時計買取や"自動買取機"などを構想している。
第477号(2019/12/10発行)3面