マテバンク、登録社数4000超え「マテハン機器」特化型EC
2019年12月13日
マテバンク(運営:ハイペリオン、東京都豊島区)は物流業界特化のリユースプラットフォームだ。物流機器の買取販売と仲介を行い、当初200法人を計画していた登録社数は4000を超えた。マテバンクは2012年開始。カゴ台車や折りたたみ式コンテナ等、マテリアルハンドリング機器(以下、マテハン機器)特化の買取・販売と、買取と購入の希望者を仲介する「リユースマッチング」を行う。買取機器は同社の所有する計1000坪の倉庫で保管。簡単な修繕を行った上で販売する。
売れ筋は樹脂パレットや、パレット保管用のネステナー
物流業者にとって利用のメリットは大きいようだ。マテハン機器は耐久性が高く、もともと中古への抵抗が少なかったことに加え、「売る側は従来のスクラップ売却よりも3倍ほど高額で売れる。買う側はマテハン機器を新品の半額程度で入手でき、納品も早い」(中野洋輔係長)。物流業界の効率化により大規模倉庫が増加したことも、マテバンクの拡大を後押しした。
物流倉庫はアパートのように契約期間があり、更新時に業者の入退去が発生する。そのタイミングでマテバンクが使われ、入居コストを従来の半額に抑えた事例もあったという。入退去のタイミングは業者ごとに異なるため、訪問の営業ではなく検索時のSEO対策に注力した。「取引ボリュームは年々拡大している。波はあるが月間500万円程度の買取があり、会員数は6000名。法人は4000社を越えている」(二宮修次COO)
二宮 修次 COO
第477号(2019/12/10発行)4面