サブカルコミックは3方法で買取強化
バサラブックス
古書店バサラブックス(東京都武蔵野市)ではサブカルコミックに力を入れている。『ONE PIECE』の尾田栄一郎のようなメジャーな作家ではなく、大橋裕之、いましろたかし、佐々木マキ、鈴木翁二といった作家性の強い漫画家や萩尾望都や大島弓子など、かつてメジャーだったが今は現役で活躍していない漫画家約30名の作品を積極的に買取り、店内にコーナーを設けているのだ。
「そのような作家の作品は流通量が少なく、絶版になっているものも多いので、コレクターは一度入手すると手離しません。そこで、当店では3つの方法で買取りをアピールしています」と関根慎店長。
1つはホームページの告知欄や店の扉に手書きで買取を強化している作家名を明確にすること。2つ目は、そのような系列の本を購入したお客には「買取りもしていますので」と必ず声をかけること。3つ目は、書棚や平台に展示する際、同じ作家の作品でもマニアックなものばかりでなく、比較的一般に知られている作品を一緒において、売却の敷居を低くしていることだ。
アピールが功を奏し、大橋裕之が無名時代に自費出版した『週刊オオハシ』やフランスでも人気がある上村一夫の『マリア』フランス語版など、希少本の入荷も少なくないと言う。
336号(2014/01/25発行)10面