全国刀剣買取センター、日本刀の流通へ向け研究調査機関設立
2021年07月27日
日本刀や刀剣を扱う全国刀剣買取センター(東京都杉並区)はこのほど、日本刀の流通や価値評価について研究調査を行う一般社団法人を立ち上げた。知識に乏しい一般個人や古物商に向けて情報発信をしていく。所有者が納得して業者に刀を託せる環境整備を図っていく。同社ではこれまで、個人や古物商からのべ3000本を買い取ってきた。
個人や古物商から3千本買取
日本刀の流通や価値評価について研究調査を行う
一般社団法人の名称は「日本刀流通経済研究機構」。全国刀剣買取センターの中永善之代表が代表理事に就いている。中永氏は「刀剣評価鑑定士」や「遺品整理士」等を取得しており、仕入れの約7割が個人からの買取りという。古物商からもライン査定等を通じて買い取っている。
「地方には専門店が少なく、刀の相場が知られておらずブラックボックス状態にあります。こうした一般の方に刀の値段をわかりやすく情報を提供していきたいです」(同氏)
中永善之代表
第516号(2021/7/25発行)17面