カヤック、地域通貨「クルッポ」を活用し不用品取引所を開始
2021年08月30日
地域活性化事業を展開するマザーズ上場企業のカヤック(神奈川県鎌倉市)は7月、同社が運営・発行する地域通貨「クルッポ」を活用した不用品・ロス品の取引所「まちのもったいないマーケット」を開始した。7店舗が加盟し、余剰となった野菜や生花、雑貨類を鎌倉市内の施設で取引する。
地域通貨で不用品売買
野菜や生花、雑貨を取引
「まちの社員食堂」内で取引を行う。取材当日は大量のナスが出品されていた
地域通貨「クルッポ」は、21年1月に鎌倉市全域で正式に導入。ユーザーは鎌倉市民を中心に3200名を超える。スマホアプリ上で取引が完結するのが特徴で、原資を持たないため、換金はできない。
「まちのもったいないマーケット」は、もらった「クルッポ」を定期的に活用できる場として発足。鎌倉駅近くの施設「まちの社員食堂」で、衣類の端切れや、ロスフラワー、野菜など、日本円での売買が難しい商材を取引する。利用者側は地域貢献によって得たコインで購入するため、実質的な金銭負担なしで購入できる。
第518号(2021/8/25発行)5面