こけしは今や全国でみられるが、発祥は宮城県。シニアの収集家が多いが、最近では他の層からも注目を集めているという。宮城に店を構える「アンティーク古品こけし専門店OZEKIYA(オゼキヤ)」に話を聞いた。
人気のこけしは着物柄
秋田原産
秋田のこけし
こけしにはいくつか種類があり、系統数は12、そこからさらに細かく枝分かれしていく。アンティーク古品こけし専門店オゼキヤでは、全系統のこけしを扱っている。
こけしの違いは、模様や顔の表情、頭の形にある。この店で1番人気は秋田のこけし。着物のような絵柄が特徴的だ。同店が立地する地域原産の「遠刈田こけし」も人気があり、重ね菊、木目調の絵柄で見分けることができる。変わったものでは、だるまを模したこけしもあり、魔除けの効果があると言われている。「佐藤丑蔵工人が作った達磨こけしは貴重で、1万円で販売しています」と尾関郁恵店長は話す。(「工人」とはこけし作家のこと)
第544号(2022/9/25発行)19面