スマートフォンで人気のアイフォーンシリーズ。6年前に発売された「アイフォーン8」がリユース市場で根強い人気を誇っている。中古スマホを販売する各社の売れ筋ランキングでは、同製品が1位の座が続いており、フリマアプリでも年間5万台近くが流通していると言う。人気の理由を探った。
フリマアプリで
年5万台が取引
スマートフォン編 指紋認証「Touch ID」機能搭載のモデルがコロナ禍で人気に
スマートフォンの相場検索ツール「スマプラ」(運営:リスマ、東京都品川区)によると、昨年度のフリマアプリ4社(メルカリ、ラクマ、ヤフオク!、ムスビー)の合計で最も成約したモデルは「アイフォーン8」だった。同モデルは年間およそ4.8万台取引されたと言う。アイフォーン全体の取引数が約39.5万台と同社では算出しており、12.1%が「8」ということになる。
また、にこスマ(運営:ビロング、東京都港区)による2022年度の中古スマホ年間販売数ランキングでは、トップ10をアイフォーンシリーズが独占。その中で1位は、「アイフォーン8」だった。2位以下は、「SE2」、「7」、「SE3」が続き、上位4機種が指紋認証機能の「タッチID」搭載モデルだった。
マスク生活続き
指紋認証が人気に
アイフォーン8は、2017年9月に発売されたスマートフォン。なぜ、6年前に発売された機種がいまだに中古市場で根強い人気を保っているのか。その理由の1つに「タッチID」が挙げられる。コロナ禍でのマスク生活において、マスクを外さずに画面のロックが解除できる機能が見直されたことも人気を後押ししている(12以降のモデルはアップデートでマスク着用時のロック解除に対応)。
第558号(2023/04/25発行)11面