小売りを行うリユース店の収益力はどれくらいあるだろうか。月商のほか、商品点数や売場の広さから、店舗運営が成り立つモデルを分析していく。
(1)平均月商:500万円(※目標月商)
(2)平均月間客数:-
(3)中心客単価:-
(4)中心商品単価:数十円~十数万円
(5)粗利率:-
(6)売場坪数:60坪
(7)商品点数:1000点
(8)在庫回転日数:遅くとも90日(※他グループ店でのアウトドアリユース品の場合)
釣具館・工具館が併設されている
なんでもリサイクルビッグバン アウトドア館札幌北32条店
広い売場でお試し可能、他専門店も併設
オカモトグループ(北海道帯広市)の展開するなんでもリサイクルビッグバン アウトドア館札幌北32条店は、6月2日に開店したばかりのアウトドア専門リユース店だ。アウトドア館だけで60坪の売り場面積を誇り、また同じ建物には工具館・釣具館も併設。広さを生かして店内でキャンプ用品を実際に広げてみることも可能だ。
趣味でキャンプをたしなむ中高年を主なターゲット層にしており、オープンから数日は雨天にも関わらず駐車場が満車という状況だった。キャンプや登山などのアウトドア品だけでなく、秋以降からはスキー用具やウェアなどのウィンタースポーツ用品の取扱いを始める予定。グループの他リサイクルショップの実績によると、春から夏にかけての行楽シーズンはバーベキューコンロやジンギスカン鍋などが売れ筋にあたる。新店の強みは基本的になんでも買い取る点で、100円ショップで販売されるようなキャンプ用品でも査定する。また店内にはテントやテーブルやチェアなどで構成された展示ブースを設けており、そこで実際に店頭在庫を広げてサイズ感を確認できる。加えて、建物には工具館と釣具館が併設されており、特に釣具館の顧客が買取りと販売の両面でアウトドア館にも流れ込んでいるという。
第562号(2023/06/25発行)12面