リユース業界における商品別の有力企業をまとめた「業界地図」。今回はブランド品のリユース企業を紹介する。2024年には売上高で100億円を超える中堅企業のM&Aが活発に行われたことから、勢力図にも変化が見られる。再編の流れがこのまま進むのか注目を集めそうだ。
売上高100億円超企業のM&A活発
ブランドリユース最大手のコメ兵HDは昨年、活発にM&Aに動いた。グループのK-ブランドオフが、RECLOを買収し吸収合併。またアールケイエンタープライズやRs-JAPAN(コメ兵が吸収合併)もグループ入りしたことで、今後は売上高合計で350億円強の増収効果が見込まれる。2025年3月期の連結売上高は前期比32.7%増の1585億円を見込む。
また、バイセルテクノロジーズも昨年は買取専門店「買取むすび」を展開するむすび、「福ちゃん」を運営するリゲート等を傘下に抱えるレクストHDを買収。連結効果と既存事業の成長で2025年12月期の売上高は同66.4%増の997.9億円を計画する。
オークネットは昨年、「ブランディア」を運営するデファクトスタンダードを子会社化。またジュエリー会社で知られるヨンドシーHDは、ブランド時計に強い羅針を買収した。
今年3月には「ブランドリバリュー」や「ブリング」を運営するステイゴールドが、プライシングデータとの業務提携を発表。将来的には合併や経営統合も視野に入れており、規模拡大による勢力拡大が見込まれる。
第604号(2025/03/25発行)15面