子供の成長は早く、ブランド物や可愛い服を買って着せても、すぐに着られなくなってしまう。かといって、買取店に売却しても二束三文だし、フリマは出品手続きが面倒だ。The Swoondle Society 創始者のジェニファー・ズクリー氏は2人の子供を持つ母親で、長女が2歳になるまでおしゃれな服を着せていた。ところが次に生まれたのは男の子で、長女のおさがりを着せようと思ってもデザインが合わなかった。「娘の服を息子にぴったり合う服と交換できる場があったら良いのに」。The Swoondle Societyはこんな創業者の思いから2016年にスタートした。
アメリカThe Swoondle Society(ザ・スウォンドル・ソサエティ)
子供服再販大手ShopTomorrows買収で成長を加速
母である創業者が体験をもとに起業
月額$20で5アイテムを交換
ミッションは親同士が簡単に楽しく子供服を交換できる場所を提供することだ
Swoondle(スウォンドル)とは、英語で「気絶」という意味のswoonと「詐欺」という意味のswindleを掛け合わせた造語だ。「気絶するほど可愛い服を、賢く頭を使って選択して欲しい」という願いが込められている。Societyは「子供服交換のコミュニティ」なのだと消費者にわかって欲しくて付けられた。
第580号(2024/03/25発行)20面