遺品整理業者にとって、同じ家から再度依頼されることは信頼の証であり、誇らしいことです。しかし、遺品整理は人が死んで発生するものなので、同じ家で3度ということは滅多にありません。今回は一つの家で祖父・父・孫と3代の遺品整理を手掛けた稀有なケースをご紹介します。
最初の依頼は
50代の息子から
依頼の5割はHPを見た人からくる
「最近のことになりますが、一つの家の遺品整理を3代にわたり、3回も依頼されたのです。これまで遺品整理と不用品回収を約2万4000件手掛けてきましたが、こんなことは初めてです」と語るのは、中国地方全域と九州の一部の地域で遺品整理を行うTSUNAGU(広島県広島市)を運営するEBSカンパニーの岡本直樹社長だ。
最初の依頼が来たのは約4年前、広島県に住む50代の男性Aさんからだった。80代の父親が亡くなったので、その遺品整理を頼みたいという。Aさんは父親のすぐ近くの賃貸に住んでいたが、実家を訪ねたところ父親は孤独死しており、1週間が経過していた。
第580号(2024/03/25発行)23面