LIPS WACCA 池袋店、特注の木目調の什器でブランド店をカジュアルに《第167回》

北海道以外の販路の拡大を目指し、オープンしたＬＩＰＳ ＷＡＣＣＡ池袋店。若者が行き交う商業ビル内にあり、客層は30代から40代前後と系列店の中ではやや若めだ。

また、ネット通販のお客が首都圏に集中していることもあり、ネットで見た商品を同店で確認してから購入するお客が多い。
現在６店舗あるＬＩＰＳは、デザイナーがそれぞれの店舗のコンセプトを決め、トータルプロデュースしている。同店のコンセプトはカジュアル。木目調の什器はここだけのものだ。

ＬＩＰＳでは２年ほど前からお客からリクエストのあった商品を探す「商品予約」に力を入れている。「ＬＩＰＳにお願いすれば見つけてくれる」ということが信頼につながり、顧客満足度アップに成功している。

同店ではバイヤー向けの卸販売も行っている。一部の商品に値札を付けていないのはそのため。商品は買い取ったままの状態で販売。一般客もそのことを納得した上で購入することができる。回転率を重視し、卸値を安く抑えていることから、海外からのバイヤーも多い。

「今後は丁寧な接客と同時に、競合店も多いことから買取価格最高値に挑戦していきたい」とリップス代表取締役専務の⻆聡さんは話している。

特製の什器で木の温かさやカジュアル感を演出。店内の照明も明るめにし、入り易い雰囲気をつくっている。ディスプレイの小物も店舗デザイナーがセレクトしている

店内の雰囲気に合わせ、時計の台も特注

ウッディな店内の雰囲気に合わせて、時計をディスプレイする台も木目調の台を用意した。店内の統一感を出すために細かいところまでこだわっている。また、お客が時計を見た時に、文字盤が正面に見えるよう、角度に気を付けて陳列している

WACCA IKEBUKUROは2014年9月にオープンした地上8階地下4階の商業ビル。池袋駅東口から徒歩３分の好立地にあり、若者や外国人観光客など多くの人が行き交う

415号（2017/05/10）12面