STATE OF THE FAKE 2024〜世界の偽造品と真贋動向〜 Entrupy(エントルピー)
2024年10月10日
米国のブランドバッグやスニーカー等のAI真贋鑑定を手掛けるエントルピーは9月25日、世界の偽造品と真贋動向をまとめた「STATE OF THE FAKE 2024」を発表した。今回はブランドバッグの真贋動向について、国や地域別の傾向を紹介する。世界で最も基準外の判定の割合が多かったブランドは「ゴヤール」。ただ、地域や国によって傾向は異なるようだ。
基準外判定割合が世界で最も高い「ゴヤール」
エントルピーは、ブランドバッグやスニーカー等のAI真贋鑑定サービスを手掛けており、世界90ヵ国以上でサービス展開を行っている。2023年に同社の鑑定により基準内と判定したブランドの構成比(グラフ参照)ではルイ・ヴィトンが最も多く3割強を占める。次にシャネル、グッチ、プラダと続いている。
グローバルで増加する
基準外品の傾向とは?
2023年で基準外と判定した割合は8.7%で、2022年の8.1%から増加している。
グローバルで基準外品と認定された割合が高かったブランドの1位は、ゴヤールだった。2023年は22.8%と前年から1.4Pt上昇した。中でもコーティングキャンバス素材の「サンルイ」が最も多かった。2位はプラダで14.3%と前年から1.4Pt上昇。ナイロン素材のRe-Edition2000が最も多い。3位はセリーヌで12%と前年から2Pt上昇。代表的なのはクラシックトリオンフだ。4位は、エルメスで11.9%と前年から3.1Ptの上昇。トリヨンクレマンスレザーのバーキンが最も多かった。5位は、ロエベで11.2%と前年から1.3Pt上昇。最も多かったのがレザー素材のパズルバッグだった。
第593号(2024/10/10発行)28面