「チケットCABIN」が摘発 不正新幹線チケット買取り組織的な疑いで

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「チケットCABIN」が摘発 不正新幹線チケット買取り組織的な疑いで

2025年02月25日

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不正に発券された新幹線チケットを買い取ったとして、金券ショップのチケットCABIN(以下:キャビン・大阪府大阪市)へ警察による家宅捜索が2月5日に行われた。報道によると、他人のクレジットカードで不正に購入された品の買取りを組織的に行っていた疑いで責任者らが逮捕された。こうした不正チケットの流通実態について、日本チケット商協同組合(以下:JTA・東京都港区)の伊集院浩二理事長に聞いた。

不正品2022年
春から出回り

チケットCABIN 日本チケット商協同組合では、組合員の店舗等で注意喚起を図ってきた日本チケット商協同組合では、組合員の店舗等で注意喚起を図ってきた

報道によると、犯罪グループが他人のクレジットカードを用いて新幹線チケットを購入。QRコードを用いて発券を行い、金券ショップで換金していたようだ。昨年11月に不正チケットを買取りしたとして、キャビンの系列店「チケットジャパン」の店長が逮捕されていた。今回のキャビンへの家宅捜索は、組織的な犯行が疑われてのものだ。逮捕されたキャビンの営業責任者は容疑を否認しているという。

日本チケット商協同組合(JTA)では、こうした「えきねっと」や「e5489」などを経由して発券されたフィッシング詐欺品の疑いがある商品の買取りを断る働きかけを行っていた。同組合の伊集院浩二理事長によると、「2022年春頃からこういった事件が起きていた。同年の7月に組合でも共有し、組合の各店でポスター掲示をするなど注意喚起を図ってきた」と話す。摘発されたキャビンは、非組合員だった。「以前は組合に加盟していたが、だいぶ前に抜けられた」

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第602号(2025/02/25発行)1面

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