コメ兵、中国本土に合弁会社
2017年03月27日
北京で質店50店のG企業と
コメ兵(愛知県名古屋市)が3月10日、中国北京市に合弁会社を設立すると発表した。
中国の大手質店の主要株主である「北京漢美嘉誠国際文化投資有限公司」と同社子会社のKOMEHYO HONG KONG LIMITEDとの間で、中国北京に共同出資で合弁企業を設立する旨の合弁意向書を締結する事を決議した。
平成29年中に設立し、同年中に宝石やブランド品、時計、衣類などの買取り販売事業を開始する予定だ。出資比率は50%ずつ。
コメ兵はブランドリユースのグローバル化に力を入れており、ブランド品の消費と保有量が成長する中国に注目していた。スピーディーに展開する上で、中国北京市に強力な地盤を持つ現地企業と手を組んだ格好だ。
北京漢美嘉誠は、北京市内で質店を約50店展開しており、路面店のみならずショッピングセンターなどへの出店も積極的に行っている。コメ兵が日本で培ったリユースのビジネスモデルと結び付けて、早期の収益性確保を目指す。
中古ブランド市場は、インバウンド需要の鈍化や国内消費の停滞で苦戦を強いられている。
コメ兵も不採算店閉店を進めており、これまで順調に伸ばしていた売上高を今期は13・1%減(399億円)で見込んでいる。
今後の伸びに期待できる中国への進出で、業績回復への弾みをつけたい考えだ。
同社はこれ以外にも、大阪・梅田への大型店出店や、フリマアプリのリリースを予告するなど積極的に仕掛けている。
コメ兵 石原卓児社長
412号(2017/03/25発行)1面