UTO、ふるさと納税返礼品にカシミヤお直し
2017年04月10日
好きな地域の自治体を選んで寄付ができるふるさと納税。寄付者への返礼品のバリエーションの豊富さも、たびたび話題を呼んでいる。カニや肉などその地域の特産食品などが主流だが、今年3月から岩手県北上市の返礼品の一つに加わったのが、カシミヤのお直しサービス券だ。提供するのは、カシミヤ製品の製造・企画・販売をするUTO(東京都港区)だ。
UTOが扱うカシミヤセーター
寄付額によってサービス券の枚数を3パターン用意し、プロの職人によるリフレッシュやほつれや穴あき修理の他、修理ができないほどの状態の物は半値で新品に作り直す。対象はUTOの製品で、「これまで返礼品で当社の製品を選んでいただいた方や、愛用していただいている方に使って頂ければ」(宇土寿和代表)
同社は岩手県北上市に工場を構える。約3年前から同市の返礼品として、自社製品のカシミヤストールやセーターを販売していた。希少なカシミヤの毛をひとつひとつ手作業で作る質の高さが話題を呼び、昨年は2億円の寄付に繋がったと言う。「北上市の工場では地域の20~30代の女性職人11名が、こつこつと作っています」
お直しサービスも同工場で行う。「アフターケアサービスということで一方通行ではなく、地域と寄付者のコミュニケーションを深める新しい返礼品の形だと思います」。
宇土寿和代表(左)、佐藤広之開発部長
413号(2017/04/10発行)1面