PCのTCE、組立てやデータ消去もメニュー化
2017年04月26日
末広町に専用センター
中古サーバーやPCを売買するTCE(兵庫県伊丹市)が4月から、キッティング(組立や設定を行い直ちに使えるようにする)などのサービス提供を本格的に開始した。東京・末広町に60坪の専用センターを開設。既に月間2000台の受注を見込んでいる。
小売店「PCコンフル」も4店展開
キッティング以外にも、サーバーの撤去作業やデータ消去など、PCやサーバー関連の多様なサービスをメニュー化する予定だ。
同社は毎期新しい事業にチャレンジしており、今期は物販以外のサービス提供に着手した。中古売買の付帯サービスを、切り出して広く提供する。
一昨年に開始した、海外向けルートの開拓も奏功している。サーバーは先進国での需要が高く、日本よりも高額で売れることがある。同社はサーバーやルーターなどの取扱業者でつくられたグローバルな組織「ASCDI」に加盟。北米や香港の事業者向けに卸を始めた。
「低スペックで過剰に抱えていたサーバーの在庫を、香港からオーダーがありコンテナ1本卸しました。これは国内の方が高く売れる内容でしたが、一括で売れたことですぐキャッシュ化できた」(新沢詮仁氏)
TCEの売上高は約7億円。取り扱いの難しいサーバーを主軸に置くことで堅調に成長している。体力のある今、物販以外のサービスや海外展開にも力を注ぐ。
TCE 執行役員 新沢詮仁氏
414号(2017/04/25発行)2面