第23回 交友録
渡田質店 奥山祐輔氏の交友録
渡田質店 |
古物市場のプリンス
ベルマート中山質店の鈴木晃一郎さんは「年の離れたいとこ」のような存在であり、人生の師匠です。初めて会ったのはオスコグループが主催している古物市場でした。オスコというのは、私の祖父と遠縁にあたる晃一郎さんのお祖父さんが作った質屋の団体で、二人の質店から暖簾分けされた約20の質店で構成されています。
小さい時、父に連れられて市場に出入りしていましたが、その頃、晃一郎さんはサラリーマンをしていて会うことはありませんでした。お付き合いが始まったのは、大学4年の時に父が急逝し、市場運営に関わるようになってからです。
晃一郎さんは市場の会計担当で、次代を牽引するオスコのプリンスです。器が大きく寛大な心の持ち主ですが、大人なのにナスやニンジンが苦手という子供のような一面もあり、そんなギャップも魅力の一つです。
388号(2016/03/25発行)17面