《着物リサイクル春夏秋冬》第187回 東京きものレンタルショップ

検索

「着物リサイクル春夏秋冬」

《着物リサイクル春夏秋冬》第187回 東京きものレンタルショップ

2016年03月25日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

若者と外国人の需要増は確実! 浅草に着物レンタル専門店

現在浅草にたんす屋が6店舗あり、最も集中的に出店してきたエリアである。因みに、出店の古い順番に並べると、浅草店(観音通り)、梅園前店、新仲見世店、浅草公会堂前店、くろちくミーツたんす屋、浅草雷通り店だ。

そして、4月には7店舗目の出店を予定している。7店舗目は従来のたんす屋ではなく、カジュアル着物のレンタルショップを計画している。

目的は、観光客の着物レンタル需要の拡大への対応である。現在も一部の店舗でレンタルを受けているが、販売と併用だとお客様が立て込んだ時にはどうしても販売が優先されがちで、レンタルのお客様にご迷惑をおかけしてきた。そこで、純粋にレンタルだけのショップを企画する事にしたのである。

ターゲットは、浅草に来る観光客の中でも若者と外国人だ。この傾向は、現在観光客のカジュアル着物レンタルが大流行の京都を見ても顕著だ。昨年過去最高の1974万人を記録した来日外国人も、東京オリンピック開催の2020年には3000万人が見込まれている。

更にここにきての変化は、リピーターの増加である。リピーターの特徴は「物から体験」だ。つまり爆買いから日本文化の体験へと移行して行く傾向にある。その中にあって観光地での着物体験は、これからも増々需要が高まる事が見込まれる。

社長直結チームで素早いジャッジ

新規事業を立ち上げ、成功に導くには、いくつかのステップがある。

先ずは人だ。チーム東京きものレンタルショップを立上げた。メンバーは三人で社長直結チームである。やはり社長直結でないと、素早いジャッジが出来ない。

中村健一 社長
1954年9月京都生まれ。77年カリフォルニア州立大学ロングビーチ校留学、79年慶応義塾大学卒業。同年東京山喜入社、87年取締役京都支店長、91年常務、93年社長に就任、今に至る。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

388号(2016/03/25発行)18面

Page top
閉じる