エコット熊谷篭原店、お客の80%が50代以上の秘策とは!?
2017年04月27日
熟年層を呼ぶ!お客の80%が50代以上
エコット熊谷篭原店(埼玉県熊谷市)は、「大人の異空間」をコンセプトにした130坪の総合リユース店だ。ターゲットは熟年層。来店者の80%が50代以上の男女だ。
カフェや雑貨店を参考に店づくりを行っている
ネットやアプリに若者は流れる
BGMにジャズやピアノ曲を流し、レトロ家具や雑貨を中心にそろえた店内はカフェのような雰囲気だ。地域の中高年層が、ちょっとお洒落なカフェに遊びに行く。そんな使われ方を目指した。
「若者を対象にするなら古着の品ぞろえが必要ですが、若者は古着をフリマアプリで直接売買してしまう傾向が出てきた。シニア層はネットに流れにくいし、モノもたくさん持っています。創業した2013年にはフリマアプリは出てきたばかりでしたが、ネットも含めたこういう流れを予測して、シニア層向けのリサイクルショップをつくりました」(八島雅記社長)
レトロ雑貨の品ぞろえが豊富で、雰囲気のあるライティングが特徴
娘さん・息子さんにツイッターでPR
イメージしているのは、「音楽をCDで聞いているような世代、ようやくスマホに切り替えたくらいの世代かそれ以上」(八島社長)だと言う。
周囲にはお宝系リユース店や大型古着店があり、若者はそちらに流れているが、狙い通り商圏の中で熟年層に強いのはエコットだ。50代以上のお客が足しげく通い、20〜30分滞在し買い物を楽しんで帰って行く。
ツイッターで日に3回、入荷商品の情報などつぶやいているが、これもシニア世代を意識した施策。
「実家の片づけを行う娘さん、息子さんに知ってもらうためです。お父さん、こんなリサイクルショップが近くにあるよと知らせてもらえればと思っています」(八島社長)
ロードサイドで目を引くグリーンの外観
商品構成
家具・家電 33%
古着 33%
雑貨(レトロアイテム含む) 33%
414号(2017/04/25発行)3面