高級輸入家具の販売やオリジナル家具ブランドを運営するアクタス(東京都新宿区)は、昨年から、直営のアウトレットストアでリユース品の販売を始めた。2021年から取り組む下取り「トレードインサービス」で集めた品を扱う。二次流通に参入したことで、買い替えの促進や新品購入機会の創出、データ分析につなげている。
年間下取り申込数300件
「アクタスコンテナ・越谷店」店内のリユース品の販売コーナー。トレードインサービスについてもわかるようにした
アクタスは1969年に創業した、欧州を中心とした輸入家具販売の先駆者的存在だ。デンマークのソファーブランド「eilersen(アイラーセン)」など、同社が日本総代理店を務めるヨーロッパの5メーカーが主要ブランドとなる。またオリジナルの家具ブランドも運営。全国36店舗の直営店やECで販売する。
扱う家具は高品質な品が多く、メンテナンスすることで長く利用できると打ち出してきた。家具特有の事情に注目し、21年から下取りを始めた。
「引っ越しや子どもの独立などライフスタイルや住居が変わる際、廃棄とは異なる家具のあり方を提案したいと考えました。下取り・再販を行い、インテリア市場で循環環境を整えたい」とトレードインサービスチームの青松崇史氏は話す。
第603号(2025/03/10発行)12面