AACD、「ニセモノ対策」に議論の場を
2017年05月17日
9月頃にカンファレンス
日本流通自主管理協会(AACD)が偽造品対策のカンファレンスを実施する。9月頃に開催を予定している。
総会で偽造品対策について話す安山勉代表
偽造品問題について事業者目線で真剣に議論する場にすると言う。特にネット上の偽造品について議論を深めたい考えだ。AACDの会員外の事業者の参加も募り、業界全体で不正品問題への意識を高める。
また、健全化を目指す事業者の声をとりまとめ、行政やネット上のプラットフォーマーへ届ける役割も担う方針だ。
フリマアプリの登場で、ネット上に偽造品が大量に出回るようになっている。それを受け適正に中古ブランド品や並行輸入品を販売している事業者は、安価なニセモノとの価格競争を余儀なくされている。またAACDは、ネット上で偽造品が出回ることで、中古市場全体のイメージが低下することも懸念している。
AACDはネット上の偽造品撲滅に向けて、ネット上のプラットフォーマーと話し合いや連携打診を継続してきたが、目立った成果には結びつかなかった。そのため、協会内外の事業者で集まり、意見交換と情報共有する場所を設け、ネット上の偽造品対策に弾みをつける考えだ。
415号(2017/05/10発行)6面