宝石の仕入れでは、見た目の美しさだけでなく、地金の状態や付属品の有無が価格に大きく影響します。特に、下見の段階で細かい部分を見逃してしまうと、思わぬ損失につながることもあります。古物市場の下見における、基本的なチェックポイントを整理しました。
実力が試される宝石検品、慎重な見極めを
まず、刻印の確認は基本中の基本ですね。金性の刻印には「K18」など以外に、「18K」のように数字のあとにアルファベットがつく、いわゆる「アトK」があります。これだけで価値が下がる可能性があります。ブランドジュエリーの場合、ブランドロゴの刻印が消えていると、たとえ本物であってもノンブランド扱いになってしまうため、注意が必要です。
第604号(2025/03/25発行)17面