再良市場のウォーク、中古輸出で売上高年1.5億円
2017年06月15日
貿易事業に活路
総合リユース店「再良市場」を10店展開するウォーク(愛知県名古屋市)が、中古輸出に活路を見いだしている。
再良市場大森店の外観。同社は愛知、岐阜、神奈川で店舗展開している
2年前に貿易事業を立ち上げ、愛知県・小牧市と神奈川県・海老名に営業所を開設。海外向けの中古品を集め、フィリピン・タイを中心に月間16本のコンテナを輸出している。同事業での売上高が年間1億5000万円規模に育ってきた。
同社の取り扱いの中心は家具で売上高の50%を占めているが、通販の組立家具など残価の少ない商品が増え、買取りによる調達が難しくなっている。アウトレット家具の仕入れを増やすなどして足下は対応しているが、中長期的な成長を図るため海外に目を向けた。
フィリピンのオークションに商品を出品するほか、他の東南アジアのバイヤーへの卸も着手している。
同事業部だけでなく、各店でも海外向け商品の買い取りを実施する。ぬいぐるみや靴、食器など、店舗で売りにくい商品も一箱100円で買い取りを始めた。1店あたり月間平均20から30箱が集まっている。買い取りの間口を広げたことで、消費者の反応も良くなったと話す。尚、リユース店や引っ越し店から中古食器のはかり買いや、布団・座布団の無料引き取りなども行う。
今後も貿易事業を強化する計画で、今期中に営業所をもう一ヵ所開設する予定だ。
ウォーク 中村栄幸マネージャー
417号(2017/06/10発行)4面