人が集まるところには必ず理由がある。どんな工夫を凝らしているのか。今回は総合リサイクルショップ2店をレポートする。
地域住民がふらりと寄りやすい店に
総合リサイクルのココカラココロ(東京都大田区)は、地域住民をターゲットに、ふらりと寄りやすい店をつくっている。18坪の店舗に、1日に100人前後の来客があると言う。
商品を積み上げないので、奥まで見通せる店内
価格帯はリーズナブルな物が多く、特に実生活ですぐに使いやすい食器などの雑貨を入口付近に置いている。それでお客を呼び寄せ、さらに興味を持ったお客には、椅子などの家具を置いている店内の奥へと導くレイアウトにしている。
天井高は4メートル近くあるが、あえて商品は積み上げず入口から奥まで見通せるようにした。小さな売り場に常時300点の商品を揃えるココカラココロ。近所の人が何度も来店したくなるように、閉塞感の無い陳列方法を心がけている。また、最近は家電専用のコーナーもつくり、その売れ行きが好調だと言う。
手に取りやすいように入口付近にもディスプレイ
同店は、隣に区役所の出張所、横断歩道を挟んだ向かいには文化施設がある。その利用者たちが、ついでに気軽に寄ってくれると話す。
ココカラココロ 坂口久司代表
421号(2017/08/10発行)12面