ドンドンダウン、「踊ってみた」動画でカンボジア人気拡大
2017年08月25日
現地仕様のSNS宣伝
古着店「ドンドンダウンオンウェンズデイ」がカンボジアで根を広げつつある。2014年9月に1号店を出店し、現在11店を展開。認知を拡大しているのは、SNSの活用やファッションショー、「買取りキャンペーン」など現地に合せた矢継早な取組みだ。
カンボジアで人気の楽曲にあわせてダンス。動画を撮影し、ユーチューブにアップした
「たくさんの人に見てもらえたのは、カンボジアのスターを真似て皆で踊ってユーチューブにアップしたものです」
ドンドンダウンを運営するドンドンアップ(岩手県盛岡市)の岡本昭史社長は自らもダンスしたと話す。日本で言うところの所謂「踊ってみた」の動画だ。現地で流行している楽曲にあわせてダンスをし動画を投稿したところ、7万回再生された。
カンボジアは貧富の差が激しいが、所得の少ない層でもスマホを所持しているケースが多い。SNSでの宣伝活動は効果が見込める。
「ドンドンダウンの知名度が広がってきたといってもまだまだ。向こうのインフルエンサーとイベントを開催するなどして認知度拡大に力を入れています」(岡本昭史社長)
この他にも古着をつかったファッションショーや、店舗の無いエリアに出張販売しに出向くなど細かな施策を積み上げている。
7月25日から8月19日の期間には、買取キャンペーンも実施した。同社は日本で集めた古着を輸出しカンボジアで販売しているが、初めて現地での買取りを実施した格好だ。1キロあたり1ドル、傷みの激しいものは500リエルで買い取った。カンボジア人だけでなく、現地在住の日本人や欧米人にもPRした。
「これをきっかけに多くの人にドンドンダウンを知ってもらいたい」と岡本社長は話す。日本語学校とコラボした企画で、集めた商品は全量寄付する。
同社は早い段階で、プノンペンでプラス10店を展開する構想を持っていると言う。同市でモデルを確立できたら、カンボジア内の第二の都市、第三の都市へと店舗網を広げる方針だ。
現地での買取りキャンペーン
422号(2017/08/25発行)1面