人が集まるところには必ず理由がある。どんな工夫を凝らしているのかレポートする。
醍醐味は、自分で〝開拓〟
︎約6坪の売り場に800点程の作品がぎっしり。手前にあるのが無人島開拓ゲーム『カタンの開拓者たち』の本家・ドイツ版
「何かお薦めは?」最近はこう尋ねてくるお客が増えていると言う。ここ数年でボードゲームカフェが登場するなどボードゲームが流行している。
ボードゲーム専門店のリサイクルCUBE(神奈川県横浜市)では、敢えて初心者には特定の商品を薦めないことがある。
「ルールや面白みが理解しきれず、それが理由で嫌いになってほしくないんです」(内田哲史代表)。同店が扱う商品の中には海外から取り寄せた作品もあり、欧州の絶版品なども提供している。説明が外国語表記で初心者がプレイするには難しい場合がある。
「初心者の人にはまず、コアユーザーがネットにアップしている〝プレイレポート〟を参考にするよう勧めています。醍醐味は〝開拓〟です。色々と探して、自分の好きな物に出会ってほしい」(内田代表)。
マンションの3階の一室に立地する店舗
初来店の際に購入に至らなくても、後日「あれはありますか?」と訪問があるなど、誠実な対応が再来店に繋がっている。同店には月に約100人の来客があり、40万円程を売り上げている。
ボードゲームリサイクルCUBE 内田哲史代表
426号(2017/10/25発行)16面