仕事ができる人の1日
「安心感」を打ち出したHPを作り、競合他社との差別化に成功。さらに買取現場で仕分けをして、二度手間を省く。そんな工夫を紹介する。
松尾堂 代表 松尾宗伸さん
丁寧に仕事を進める松尾さんの1日
買取依頼者の6割以上が60歳以上
古本出張買取の松尾堂(埼玉県所沢市)のHPのポイントは「安心感」だ。まず、代表・松尾宗伸さんの似顔絵と共に身長・体重、趣味、家族構成も載せ、どんな人間か分かるようにした。色合いもグリーンとベージュをベースにソフトに。シニアに安心感を与えるデザインで依頼者の6割以上が60歳以上になっている。
中でも人気は「買取実績」の記事だ。依頼主とのやりとりを丁寧に綴っており、さながらエッセイのよう。依頼前、2晩徹夜して読んだお客もいたと言う。
松尾さんは「買取直後のテンションが高い時に書くと、イタイ文章になるので(笑)、1〜2週間後に書くようにしています」と話す。
「買取時に大切にしているのは、どうしたらお客様に喜んでもらえるかイメージすること。整理したいのか、本の話がしたいのか、それとも本を所有していた故人の話がしたいのか。常に考えながら、応えられるように努力しています」
博多華丸さんに似ています
HPに掲載している松尾さんのイラスト。「漫才師の博多華丸さんに似ていると言われます」とあり、親近感を持ってもらうようにしている
どうしても道路に一時駐車しなければいけない時は、必ずダッシュボードの上に連絡先を記したカードを置いておく
松尾宗伸プロフィール
46歳。大学卒業後、住宅メーカーに8年間勤務。その後、資産運用の会社を経て2006年、34歳の時に古本出張買取の「松尾堂」を開業。二児の父。
46歳。大学卒業後、住宅メーカーに8年間勤務。その後、資産運用の会社を経て2006年、34歳の時に古本出張買取の「松尾堂」を開業。二児の父。
428号(2017/11/25発行)9面