人が集まるところには必ず理由がある。どんな工夫を凝らしているのかレポートする。
「とにかく商品を捌く」
生活雑貨のリユース品を中心に販売するハッピーホーム上作延店(神奈川県川崎市)では、2種類の割引券を導入し商品の滞留を解消、そして売上アップを実現している。
約15坪の店内に生活雑貨等を所狭しと置いている。「ここには宝物が埋まっているので」と、週に2回も来店するお客もいる
2種類の割引券とは、「500円の購入毎に発券される半額券」と「買取査定額と同額の割引券」だ。安い物を求めてやって来る地元のお客のリピート利用に繋がっている。「毎日2~3人は店頭に何か持ち寄って来ます。とにかく商品を捌くために割引券を導入しました」(杉村慶子店長)
上が半額券、下が買取査定と同額の割引券
同店の中心客層は40〜70代で女性が約7割。100円前後の価格から提供している肌着類や、使いかけの化粧品などの売れ行きが良い。安い小物をまとめて500円分購入し、もらった半額券を利用して3900円程の衣類を半値で購入する買い物上手な主婦や、3万7500円の電動自動車などの同店ではレア物商品となるような物に、割引券を使って安く購入する人もいる。「薄利多売でやっています。細かい数字は言えないですが、割引券を導入したことで売上は上がりました」(杉村店長)
ハッピーホーム上作延店 杉村慶子店長
428号(2017/11/25発行)12面