テンポスバスターズ、 「再生王プロジェクト」発足
2017年12月08日
全国12拠点で出荷台数伸び率競う
リユース売上高26・3億円の中古厨房機器最大手・テンポスバスターズ(東京都大田区)は、自らの仕事を「物に生命を吹き込む仕事」と定め、厨房機器の買取り・再生・販売を一手に引き受ける。そんな中、今年10月に「再生王プロジェクト」と称する社内コンペが発足した。60日間で店頭出荷した中古厨房機器台数の前年同期比伸び率を、全国に12拠点ある買取り・再生センター対抗で競い合う。
テンポスバスターズの2017年4月期売上高は119億円。内、26・3億円が中古売上高だ。全国に12の買取り・再生センターを持ち、中古厨房機器の買取り・再生・販売を強みにしている。
テンポス新宿店の売り場に並んだシンク付き作業台、食器洗浄機、熱調理器など
再生王プロジェクトは10月~11月の計60日間で、センターごとに中古厨房機器出荷台数を前年同期比からの伸び率で競う。センターの広さは20坪の所もあれば700坪の所もあり、スタッフ数も全く違うため伸び率で競う。「最終的な狙いは売上のアップ。そのためには効率的な再生作業を会社全体に浸透させなければならない。各センター、前年同期比からの出荷台数の伸び率で競い合うが、全体では前年同期比1・5倍を目指す」(鵜野裕教課長)
買取王プロジェクト
で買取台数1.5倍
再生王プロジェクトはなぜ始まったのか。それは、同社が今年5月中旬~7月中旬の計60日間開催した「買取王プロジェクト」の存在無しには語れない。買取王プロジェクトでは、買取りできた中古厨房機器台数を競った。このコンペも全国12センターが参加し、東西対抗戦を行った。結果は東のチームが勝利。特に優秀な成績を収めたセンターには、表彰状とスタッフ全員に食事券を贈呈するなどした。
全体でも、前年同期比1・5倍の買取台数を叩き出し、このコンペは賑わいを見せた。
新宿の買取・再生センターで冷蔵庫の扉を外す、スタッフの佐々木駿さん
428号(2017/11/25発行)20面