古着の検定スタート、「ヴィンテージファッション検定」
2017年12月14日
一般社団法人ヴィンテージファッション検定(東京都江戸川区)が2017年9月に設立された。ヴィンテージ古着の知識と理解を深めると共に、バイヤー育成と偽造品の排除を目指す。
会員募集に先だって、50年代を対象とした古着イベントを原宿で開催した
「現在、タイを中心にアジア各国でヴィンテージ古着の人気が高まっているが、その反面、近年多くの偽造品も見られるようになった。インターネットオークションやアメリカ経由で日本に入って来ることもある」(小井貴弘理事長)。そのため、真贋のスキルを学ぶ講習会や検定制度、鑑定書の発行を実施することにした。
まずは講習会を実施し、順次受験者を募る。検定はジュニア(初級)、プレイヤー(中級)、マスター(上級)(いずれも仮名称)の3段階の検定を予定。今後はスニーカー、デニム、アロハ、ミリタリー、スカジャンなど専門検定の構想もある。
検定を主催するのは同法人内のヴィンテージファッション協会。会員にならなくても受検や講習は受けられるが、会員は優先かつ低価格で受検・受講ができる。具体的な受験料は未定。
ヴィンテージファッション協会の理事には、原宿の老舗アメリカン・ヴィンテージショップ「ベルベルジン」のディレクターで、ヴィンテージデニムアドバイザーとしても活躍する藤原裕氏も就任する。
協会は2018年の会員募集に先だって11月3日と4日に、原宿で50年代を対象とした古着販売イベント「50's Vintage & New Clothing Market」を開催。8店舗が出店し、多くの集客を集めて成功した。
ヴィンテージファッション検定 協会理事 藤原 裕氏
429号(2017/12/10発行)4面