【遺品整理の絆】リユース強化3社と提携、処分費用高騰が背景
2018年07月30日
遺品整理の絆
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リユース強化3社と提携
処分費用高騰が背景
遺品整理・特殊清掃事業を行う絆(東京都世田谷区)が、昨年からリユース業者との提携を強化している。
現場で出る家具や家電などをリユース業者が直接現場に引き取りに来る仕組みで、現在3社と取引があると言う。
同社がリユースに注目したのは廃棄コストの低減が目的だ。
以前は分別や保管にかける人・時間・場所のコストを考慮すると、すべて廃棄処分してしまった方が楽だったと言う。
しかし近年、最終処分場のキャパシティが一杯になってきていることや、中国における雑品受け入れの制限により廃棄物の処分費用が高騰している。
リユース業者に残置物を引き渡す仕組みを作ることで処分に回す物量を減らす考えだ。
また、同社は世田谷区という立地上地価が高く、倉庫を設けることが難しい。
そのため、リユース業者に直接現場まで引き取りに来てもらう仕組みにしている。
一方で「自分の畑以外では欲張らない。リユース業者に(料金は)気持ちだけ置いて行ってもらってる」(峰本代表)と言い、ウィンウィンの関係を築いている。
2期目を迎えている同社。月間50件前後の遺品整理・特殊清掃等の案件を受注しており、今期売上高は5000万円を見込む。
第444号(2018/07/25発行)7面