【エピソード】テンポスバスターズ、コールドテーブル取替の奇跡
2018年08月29日
テンポスバスターズ
大晦日の緊急依頼に対応 コールドテーブル取替の奇跡
「このままでは年明けの営業ができない...」。
昨年12月30日夜、恵比寿にある鉄板焼き店「ぶち」でコールドテーブルが突然壊れた。
日にちが変わろうとする中、中古厨房機器を扱うテンポスバスターズ(東京都大田区)の平野忍社長(当時)のケータイに連絡が入った。声の主はぶちを経営するWIDE ISLAND(同渋谷区)の石原智弘社長。
購入元であるメーカーの営業担当に連絡するも、「伺えるのは年明け」と素っ気無い対応を受け、次に救いを求めたのがテンポスバスターズだった。「では、店舗の者から折り返しさせます」(平野前社長)。
平野前社長は石原社長から用件を聞き、テンポス新宿店の角野綾太店長に繋いだ。角野店長が石原社長に連絡したのは翌31日の朝7時石原社長はこれに出られず、同日の昼12時頃に折り返した。
▲テンポス新宿店 角野綾太店長
「奇跡的にありましたよ!」(角野店長)。
昨晩、休み中だった角野店長は自宅からウェブの在庫管理システムに入り商品を捜索。石原社長が希望する「2100mm幅」のコールドテーブルがないか関東の店舗の在庫状況を確認していた。実は2100mm幅の物は、飲食店によく出回っている1200~1800mm幅の物と違い、「全国の店舗を探しても1台あ るかないかのレア物」(角野店長)。なんと1~2週間程前に買い取ったばかりという2100mm幅の物が、しかもぶちから最も近いテンポス新宿店に、新古品で在庫が1つあったのだ。搬入は同日14時頃。
テンポス新宿店から直接トラックに詰め込み、角野店長を含めスタッフが2人向かった。後に平野前社長も合流ぶちには石原社長を含めスタッフが2人向かった。後に平野前社長も合流。皆で設置を行った。
そのコールドテーブルの重量は約110kg。
現場では「てきぱきとした角野店長の指示のおかげ」(石原社長)で、作業には1時間とかからなかった。「伝票管理や配送の手続きも含め、店長決済で回せる小回りが、こういう事態に対応できた 」(角野社長)。大晦日の奇跡が、1店の鉄板焼き店の2018年仕事始めを救ったのだった。
▲「ぶち」店内。厨房奥のコールドテーブルを取替えた
第446号(2018/08/25発行)5面