マーケットエンタープライズ、中古楽器でふるさと納税に協力
2018年10月31日
・マーケットエンタープライズがいなべ市のふるさと納税制度に協力
・市が楽器を買取、それらを中学校に寄贈する制度
・同社は寄せられた楽器を査定する
中古楽器でふるさと納税
寄付募り市内中学校で活用
マーケットエンタープライズ(東京都中央区)は9日、三重県いなべ市にて開始する中古楽器の寄付を受け付けるふるさと納税制度に協力すると発表した。市が楽器を買い取る際の査定をマーケットエンタープライズが代行する。リユース事業の認知度を広げるCSRの一環として連携する。
いなべ市は10日より、楽器の寄付を受け付ける。寄付された楽器を市内の中学校に寄贈する制度で、この「楽器寄付ふるさと納税」に寄せられた楽器をマーケットエンタープライズが査定する。寄付者が査定額に納得すれば市が一旦買い取り、査定額分をふるさと納税として税金控除する仕組み。寄付された楽器は市内の中学校に送られ、「学校で高価な楽器の予算を組むのが難しい状況」(いなべ市。日沖靖市長)の解決に役立てられる。
▲MEの小林泰士代表(右)と日沖靖市長
また、家庭で使われずに休眠状態になっている楽器を掘り起こす狙いもある。寄付の申し込みには専用のホームページを用意する。まずはいなべ市内の中学校で不足しているフルートやサックスなど17種の楽器から受け付ける。寄付者には税金控除のほか、演奏会への案内などの返礼を用意していく。
「いなべ市だけのスキームでは広がらない。まずは全国の市町村と提携していきたい」(日沖市長)。将来的にはアメフトやアーチェリーなど、高価な用具が必要なスポーツも対象にしていく構想を話した。
第450号(2018/010/25発行)6面