楽天市場、送料無料規定を統一
2019年02月26日
楽天市場 、送料無料規定を統一
新春カンファで表明「年内に」
楽天(東京都世田谷区)は1月30日、新春カンファレンス2019年で楽天市場の送料無料規定を年内に統一する考えを表明した。これまで各セラーが設定できた送料無料の販売額ラインを統一する。送料が原因で離客となりえていたお客の取込みと、簡便化によりサービス成長を図る。
同イベントに登壇し た楽天の三木谷浩史社長「ECサイトの送料満足度調査」に基づき講話した。楽天市場の送料において「満足」「やや満足」の解答は計52.9%で、残りは「不満」「やや不満」「どちらとも言えない」という結果だった。一方アマゾンは「満足」「やや満足」が計65.5%という結果だった。「世界で類を見ない、継続的成長ができるマーケットプレイスを目指す。当社としてもかなりの資金を投入する準備に入っている」(三木谷社長)。
同社は昨年より、物流サービス「ワンデリバリー」の構想を本格化させており、自社配送サービスを一部の地域に限定し提供開始していた。今後は倉庫拠点の拡充で保管機能を強化し、対応エリアを増やす。本表明に際し、今後のセラーとの合意形成に向けては、「きちんと理解していただけるようアナウンスしていく」(EC広報課担当)とだけ留め、今後の具体的計画等についてコメントを控えた。
第458号(2019/02/25発行)2面