イケアが家具下取り・還元を強化
2019年03月29日
家具下取り・還元を強化
出張引き取りにも対応
イケア・ジャパン(千葉県船橋市)は3月、家具の下取り・還元サービスを拡充した。出張での下取りを始める他、サービス対象となる家具の品目を増やす。製品寿命を伸ばし、廃棄物を削減することで循環型のビジネスモデル構築を目指すとし、同社のサステ(持続可能な成長)に向けた取り組みの一環に位置付ける。
同社の下取り・還元サービスは、同社で購入した家具や工具を一定の期間内に下取りに出すと、状態に応じた査定金額を専用のプリペイドカードに還元するもの。これまで7000点以上を下取り還元し、内87%をアウトレットで再販したという。下取り再販が好調に推移していることから、対象者の拡大を図る。これまでは店舗への持ち込みのみ受け付けていたが、新たに出張下取りを始める。利用者が査定申込みをすると、通常の査定額と出張手数料を差し引いた査定額の両方を提示する。加えて、これまでベビー用家具など買い替えサイクルの早い商品に限ってきた対象品目を拡充する。チェアやソファ、タンスなどを新たに追加する。
同社はアウトレットの再販を開始してから も新品の販売に悪影響はないとしており、むしろ「使用期間の短いベビーベットなどは下取り再販を始めてから売上が伸びている」(広報担当者)と話す。還元したプリペイドカードを利用しての購入も増えており、循環型モデルが形を帯び てきた。下取りで入荷する商品には現在販売していない限定コレクション等もあり 、これも集客につながっているという。
第460号(2019/03/25発行)5面