ネオスタンダード、時計修理をフックに店舗送客を強化
2019年10月26日
年商約42億円で、関東・北陸に買取専門店を展開するネオスタンダード(東京都墨田区)が、時計修理をフックに店舗送客を強化している。国内59店で実施している。
同社は2012年9月に、「時計修理工房ネオスタンダード」の名称でサービスを始動。創業より外注に依存せず内製化を重視し、自社に修理部門を設けていた。当初は、仕入れた商品の大半に自社でオーバーホールを施し、高値売却を図ってきた。現在は、仕入れた時計の大半はオーバーホールを施さず、オークションや業者売却を主体とし、自社の修理リソースを個人向けサービスに集中させている。
時計修理工房ネオスタンダードのサイト
ここ2年で専門技師を2人から5人に増員。また東京・押上本社にあった修理拠点を、本社近くの別棟に設け専門店としても運営している。時期により修理本数は異なるが、「今月は30件対応できます」というように、専用サイト上に開示している。
同社では時計工具メーカー「ベルジョン」の裏蓋開閉器を全店に導入し、店舗単位で商品状態を確認できる体制を整備。備蓄部品を使ったオーバーホールや、キズを直し新品仕立てを行うポリッシャーは、すべて押上の修理拠点で対応している。修理品は後日、窓口となった店舗に返すか、「急ぎの営業マンが、営業先への訪問ついでに押上まで受け取りにくることもある」(後藤大社長)
後藤 大社長
尚今後は、同業者向けにも時計修理を請け負う事業も強化したい考え。
第474号(2019/10/25発行)2面