ティーズフューチャー、秋葉原に中古PC店【小売強化で販路拡大】
2019年10月28日
OA機器のリユース事業を手掛けるティーズフューチャー(東京都中央区)が10月3日、秋葉原に中古PC店を出した。小売店事業は約10年ぶりで、販路を拡大する。同社では大手金融機関をはじめとした、情報セキュリティの意識が高い企業からデータ消去の依頼を受けたPCの下取りを行っている。月2万台程度引き上げている。
OraOrA!Returns外観
新店の名称は「OraOrA!Returns(オラオラリターンズ)」。過去、「OraOrA!」の屋号で秋葉原に出店をしており、デスクトップ主流だった当時は、物流コスト、商品在庫のストックスペースの非効率面やPCの価格の下落により、リアル店舗の魅力が薄れたことで撤退。この度ノートPCの取扱比率が8割近くとなり、物流コスト、店舗でのストックスペースの問題をクリアできると判断し、リアル店を復活させた。
新店は秋葉原駅から徒歩4分の立地で、広さは2フロアで延べ約22坪。ノートPCのほか、スマホ、タブレットも販売。また企業や同業者からの大口買取りや販売の相談も受け付けている。
同社ではこれまで、大手金融系を中心に1000社以上と取引。2020年1月にウインドウズ7のサポートが終了することから、取引先各社で新品買換えの動きが活発化し、買取台数を伸ばしている。
同社は、神奈川・秦野に1000坪超のリユース・リサイクルセンターを展開。独自の消去管理システムを開発し、データ消去を行い、取扱品1点ごとにシリアルコードによるステータス管理を行っている。取引先各社には基幹システム上でデータ消去の工程を閲覧できる権限を与えている。
第474号(2019/10/25発行)3面