チョッピー、「温かい家庭料理のおすそわけ」マッチングサービス
2020年03月07日
シェアでいこう
~経済を変える!?
最新シェアリングエコノミー動向~
『チョッピー(東京都世田谷区)』は家庭料理の作り手と消費者をつなぐマッチングサイトだ。2019年6月から実証実験を行い、今年中の本格始動を目指す。現在はサービスの開始に向け、事前登録を受けつけている。
共同創業者でCOOの岡田裕一郎氏は共働き家庭で一児の父だ。「子どもにとっては手料理を食べさせるのがベストだが、仕事と子育てを両立させるのは難しい。しかし手を抜くのは罪悪感がある」と悩んでいた。
岡田裕一郎COO
こうした子育て中の共働き家庭と、近所の料理好きや、いわゆる「卒ママ」(子育てを終えた女性)をマッチングし、温かい手料理を届けるのがチョッピーだ。作り手はメニューと提供可能日、個数、価格を設定し、食べたいユーザーから注文が入ると、ウーバーイーツのように配達人が配送する。実証実験では、5人の料理人のもとに30件程度の注文があったという。
こうした手作り料理を届ける上で安全面は重要だ。同社は、作り手に全責任は負わせないとしつつ、事故を防ぐガイドラインの配布や有事の際の補償を用意する。また、SNSとアカウントを紐付けるなど、料理人の情報をなるべくオープンにすることで「作り手の顔が見えるサービスにしたい」(岡田氏)と考えている。
料理人や得意料理などを表示
「彼らのスキルを活かしつつ、ライフステージに合わせた社会貢献が出来る世の中にしたい」。現在は世田谷区内でのサービスだが、今後は実証実験の成果をもとにして国内外への展開を見据える。また、シェアキッチンなどとの協業も目指す。
第482号(2020/2/25発行)16面